金利よりも資金繰り支援に積極的な金融機関を選ぶ

ブルームバーグで広島市信用組合について書かれた記事がありました。

ドブ板営業でマイナス金利なんのその、預貸一筋で最高益の広島市信組

金融機関の経営が苦しいといった内容の報道をよく目にしますけど、そんな中でも広島市信用組合は2018年度に過去最高益を達成したとのこと。

広島市信用組合は金融機関に詳しい人の間では有名でしょう。投資信託や生命保険は販売せず、地元で集めたお金は地元のために融資をすることを徹底しています。お金の地産地消、これが地域金融機関に求められていることでしょう。高知県のどこかの信用金庫とは大違いですね。

この記事の中に山本理事長の発言が書かれています。

「赤字、繰り欠、債務超過でも、社長が一生懸命やっているか、企業に成長性があるか、技術力があるか、それを見抜くために毎日歩けよ、融資のプロになれと言っている」

信用組合が付き合っている中小企業や個人事業主というのは、(失礼ながら)財務面ではいろいろ問題のある先が多いでしょう。そこでミドルリスクの先で通常なら融資を受けづらい企業であっても、直ちに断るようなことはせず事業継続性や成長性をしっかり見て判断しているのです。そのかわりやや金利は高いけど、稟議が上がってから3日以内に決済しています。そんな理由で地元企業からは頼りにされているのです。

大手銀行は財務内容の良好な企業に低金利で融資ができますけど、金利競争では信用組合は絶対に勝てません。だからこそ、このようにリスクは多少高いとしても、今後も事業の継続が可能であろう企業の強みや特徴があれば支援をしていく、こういう取り組みを行っている金融機関は企業から支持されるでしょう。

「決算書だけで判断しない」「正常運転資金に短期継続融資で対応」、そのような取り組みを行っていく金融機関(特に中小金融機関)は徐々に増えていると思います。

これを読んでくださっている経営者さんは、金融機関を選ぶ場合は財務データ、担保・保証に過度に依存せず、相談に乗ってくれるところと付き合いましょう。また、低金利での資金調達も大切ではありますが、困った時でも資金繰り支援をしてくれることの方がより大切です。

金融機関は必ず融資をしてくれるわけではありません。先ほどの理事長の発言で言えば、「社長が一生懸命やっているか、企業に成長性や技術力があるか」が重要です。それらを書類にまとめて提出することは、小規模企業には難しいかもしれません。しかし、決算書は過去の数字が書かれた財務書類です。過去が悪くても今後が良いのなら、そこを担当者にはしっかり説明できるようにはしておきましょう。

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