経営者

本当の経営者が別にいる

当社へのご相談内容は、資金繰りが苦しい、経営を改善したい、経理業務を手伝って欲しい、などのご相談が多いけど、資金調達ができないというお悩みも結構多い。

「金融機関からの資金調達を成功させたい」というご相談があれば、多くの場合、相手の方とお会いすることになります。この人が代表者なのかなと思って会うと、別にいるということが時々あるのです。

私が「何であなたが代表ではないのですか」と尋ねると、「過去にいろいろありまして、なので傷が全くなく、私の言いなりに動く者を社長にしております」とおっしゃるのです。

これまでにもそういう企業からご相談を受けたことはいくつかあります。

金融機関、信用保証協会あるいは日本政策金融公庫とトラブルになったので表に出られないわけです。

代表取締役と実質代表者が別でもかまいませんが、でもやはり資金調達は難しいケースが多いのです。というのも、前の勤め先の部下などを代表者にするならいいのですが、そういう場合に代表者になるのは専業主婦をしている奥さん、特殊な関係の女性であることが私が出会うケースでは多い。実質代表者が創業する前にアルバイトで知り合った若い男性を代表者にしていたこともありました。

そういうので最も困るのが、表面上の代表者は金融機関に対して、事業内容や今回融資が必要に至った経緯を説明することができないことです。

金融機関担当者としては、「代表取締役になっている人なのに、自社や事業についての説明がろくにできないようだ。本当の代表者が別にいるのではないか」と慎重になってしまうのです。

以前ちょっとだけお手伝いした会社さんがそうでした。何も分からない専業主婦の女性を代表者にして法人を作るというので、融資が出る可能性は極めて低いと申し上げました。

創業融資を日本政策金融公庫に申し込み、近く面談があるというので、想定される質問に答えられるよう練習していました。しかし、やはり実際に面談となると思うように行かないものです。「本当は別に社長さんいるんじゃないですか」と疑われ、結局隠し切れなくなって「はいそうです」と答えてしまったとのこと。しばらく様子を見させて欲しいという回答でした。

実質の代表者が別にいても、日常の業務をこなし自社や業界について説明できるなら、資金調達は問題なくできます。ただ、急に法人を設立して、何も知らない家族や知人を代表者にして、創業融資を受けようとしても無理があります。

それと、代表取締役が株主になっていない場合も注意してください。

法人税申告書の別表(2)という書類には、株主が誰でどれだけの株を保有しているかが記載されています。通常だと代表取締役が大株主になっているはずです。しかし、そうでないとしたら、大株主が実質的な代表者だと想像できます。

「なぜそうなっているのか」「二人はどのような関係なのか」、それについて明確な理由がなければ、融資取引は断られる可能性が高いと思います。やはり少しは業務を経験させてからにした方がいいでしょう。

 

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