資金繰り

毎月の積立額が多い

預金金利が極めて低い状況は長年続き、そのため定期預金や積立預金をするメリットがあまり感じられません。

顧問先でも積立預金をやっているのは、将来の設備資金の融資を受ける時、少しでも自己資金を準備したいため、あるいは消費税の納税で困らないようにするためにやっています。

普通預金や当座預金にたくさん残高があると使ってしまう経営者さんにも効果があるかもしれません。

取引金融機関がメガバンクや地方銀行ならないでしょうが、信用金庫や信用組合だとかなり高い確率で積立預金をお願いされるでしょう。資金繰りがかなりきつい顧問先でも、月3,000円でいいからとやらされています。でも半年もすると解約していますが。

設備投資や納税等の目的があるのでしたら、金利が低くてもメリットはあるとは思います。ただ、そうでないなら無理する必要はありません。

今ではとても珍しいケースでしょうが、「当社の資金繰りが苦しいので、ちょっと見てくれませんか」とのご連絡があって伺ってきました。

決算書を拝見するととても立派な内容です。しっかり利益は出ているし、税金の滞納もないし返済の遅れもありません。簡易キャッシュフロー(利益+減価償却費)と年間返済額を比べても、十分な返済能力がありましたが手持ちの資金が減っていくのです。

その原因はすぐにわかりました。積立預金でした。しかも、毎月の積立額が通常では考えられない金額なのです。

そのため「利益+減価償却費<返済額+積立額」になっていました。そして、積立預金によって普通預金や当座預金残高が減ってくるため、それを補うための融資で預金残高だけでなく借入残高も増えているのです。当然、支払利息も増加しています。

手持資金にゆとりを持つのはもちろんいいことなのですが、大した利息も付きませんし、すぐに使えるようにしておけばいいでしょう。定期や積立にせず普通預金にしておけば、それ以降無理に融資を受ける必要がないのに、さらに資金調達をしているのですから明らかに無駄です。

今までやっていたことをやめてしまうと、今後の融資に影響するのではと不安になる経営者さんもいるでしょうが、あまり心配する必要はありません。積立預金が満期になって特に使い道がないのでしたら、普通預金や当座預金に入れておきましょう。

結局、融資を受けた分の資金で積立をしているだけですからあまり意味がありません。それでしたら、調達した資金を融資取引のない金融機関に預金をして、そこから新規の融資取引を開始しやすいように利用していくのがいいでしょう。

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