銀行融資

預金の動き

「返済日の前日には入金しておいてください」

顧問先がある銀行から言われた言葉です。毎月10日が引落日なら9日には入金しておいてくれというのです。

社長からしたら、10日に入金すればいいだろうとなります。その通りです。当日に入金して返済されれば問題はありません。

しかし、銀行担当者からすると、自動引き落しが出来なかった取引先のリストに載ってしまうため印象は良くないし、返済資金を入金するよう連絡する必要もあります。その顧問先は資金繰りが苦しいためいつも当日入金だったので、銀行担当者は上司から「A社は資金繰りに問題があるし、しっかり管理するように」と注意されたようです。

ちなみに、その顧問先には何度もリスケジュールをするようアドバイスしています。しかし、いつか融資が出るだろうとアドバイスを受け入れてくれません。

融資担当者は、融資先の預金の動きについても関心を持っています。

預金残高(平均残高)は十分にあるか、販売先からの入金や支払先への支払いが遅れたりしていないか、いつもは出てこない企業名で異常な入出金の動きはないか、それらから企業の資金繰り状況がある程度は分かります。

融資取引をしている金融機関の預金口座を、ノンバンクやファクタリング会社等、資金調達コストの高い金融会社からの振込口座にしているのを見かけることがあります。あるいは現金で借りてそれを入金する場合もあります。しかし、これは避けたほうがいいでしょう。

金融機関からすれば、資金調達が困難だから手を出したと当然考えますし、それを証明するものとなってしまいます。本業とは何ら関係のない企業名からの振込や、多額の現金での入金は、内容を確認してくることもあります。

通常、メインで使っている普通預金や当座預金は、だいたい同じような動きをしていますから、いつもとは違う動きはチェックされやすいのです。

預金残高の減少が続くことは、金融機関としては不安材料となります。必要上の資金調達に抵抗ある経営者もいるでしょうが、手元の預金残高を豊富にしておくことは、さらなる支援を受けるためには大切なことです。

手元資金の減少が続いている、資金繰りの管理が自社だけでは難しい、金融機関の融資姿勢が厳しくなってきた、そのようなことでお困りの経営者様は、少しでもゆとりのあるうちに対応することを心がけてください。

■中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引のサポートを行っています。詳しくは当社ホームページを参照してください。

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