• 資金繰り・経営を改善したい社長向け

    商品、製品、原材料等の棚卸資産は、できるだけ多く保有した方が顧客の要望に応えることができますが、増加することで資金繰りを圧迫する原因にもなります。

     

    棚卸資産の増加は資金繰り悪化、財務分析上もマイナスに見られることになります。それに棚卸資産にもよりますが、一般的には劣化、陳腐化しやすいですから、同業他社よりも棚卸資産が多いと、不良在庫が出やすいでしょうし、そう見られがちです。

     

    したがって、中小企業は商品のラインナップを絞ったり、確実に販売できる数量だけ仕入れたりすることが原則となります。

     

    確かにそれは間違っていません。財務分析でも棚卸資産回転期間が長期化するのは、資金繰り悪化を招き、マイナス評価となりがちです。商品を大量に仕入れても、売れ残りや流行遅れになれば、適正な価格で売れませんし。

     

    しかし、棚卸資産を多く保有することで、自社の強みとしている場合もあります。資金繰り面ではマイナスでも、商品のラインナップを豊富にしておくことや、在庫に少し余裕を持たせて品切れを防ぐことで、顧客から「○○については、その店に行けば何でも揃っている」と認知してもらうことができれば、必ずしもマイナス面ばかりとはいえないでしょう。

     

    銀行からの支援も必要ですし、資金繰りと在庫の管理もしっかりしなければなりませんが、財務分析では同業他社より劣っているとしても、あえてそれを狙っているのであれば、その会社の弱みとはいえません。

     

    以前勤めていた会社で、小売業の顧問先がありました。私の2つ前の担当者が中小企業診断士で、「明らかに棚卸資産が過大であるから、取扱商品を見直し、絞り込んだ方がいい」とアドバイスをしました。お客様に満足してもらいたいと考えている社長とケンカになってしまい、担当者が変更になってしまったと教えてもらいました。資金繰り面のリスクを伝えたかったのでしょうが、社長がどうしてそのようにしているのか理解することも必要だったでしょう。

    もちろん自社の規模や体力(特に小規模企業では)によってはこの戦略は避けたほうがいいですし、それに先ほども申し上げましたが、在庫の管理はしっかりしておかなければなりません。

     

    問題点もありますが、あえてそれを狙っているのでしたら、逆に強みとなるでしょう。

     

    財務分析を行う銀行員としては、過大な棚卸資産は架空在庫や不良在庫を疑います。ただ、かつてのような財務データ中心の時代とは違い、今は企業の事業内容を評価した融資審査に移行していきています。

     

    もし担当の銀行員がその辺について質問してくることがあったら、自社の戦略としてやっているのだということを決算説明の時などに伝えておきましょう。

     

    ■経理部長代行 / 中小企業の銀行融資取引や経営改善を支援
    経営革新等支援機関
    有限会社エム・エヌ・コンサル
    代表:瀬野 正博
    〒272-0026 千葉県市川市東大和田2-8-1-601
    HP:https://www.mn-con.jp/
    TEL:047-379-9508
    e-mail:seno★mn-con.com
    お手数ですが「★」を「@」に変えてください。
    またはお問い合わせフォームをご利用ください。

     

    クリックのご協力をお願いします。


    市川市ランキング