その他いろいろ

銀行の墓碑銘

Amazonは書籍だけでなくいろいろな物を取り扱っているので、多くの方が一度は利用したことがあると思います。私も時々利用しますが、おすすめとしてこの「銀行の墓碑銘」という書籍が紹介されていたので買ってみました。

 

これまで経営破綻した銀行(足利銀行、兵庫銀行、国民銀行等)が、なぜ破綻する事になったのか結構詳しく書かれています。

分厚い本なのでまだ全部読んではいませんが、私が勤めていた太平洋銀行についても書かれていました。勤めていた頃を思い出しながら、そこだけ読んでみました。

 

太平洋銀行は、バブル景気の頃は非常に業績が良く、賞与も確か年9カ月程度は出ていたと先輩から聞いたことがあります。

 

しかし、私が入行した頃はすでにバブルは崩壊していました。

 

崩壊とともに雑誌で危険な銀行ランキング記事が紹介されると、必ずベスト10入りをするような銀行になってしまいました。

 

そのたびに、本部から「全く根拠のない記事だと顧客には伝えるように」という内容のファックスが届きました。

 

新入行員で配属された支店には、返済できない融資先が本当にたくさんありました。いつも返済条件変更の稟議書を書いていました。また、預金の残高不足で返済できない融資先に、返済分の入金のお願い電話をするだけでもかなり一苦労でした。

 

私が「今日ご返済分の資金が不足しているようなので、入金をお願いします」とお願いしても、「うるせーこの野郎、殺しに行くぞ」なんて言われたこともありましたね。楽しい思い出です。

 

それに不動産業、建設業が多かったのですが、真面目な社長はあまりおらず、何だかヤクザみたいな社長の融資先がたくさんある支店でした。そういう業界の人に「太平洋銀行は融資審査がゆるい」と評判だったのかもしれません。

 

そして、入行して1年経ったときに経営破綻しました。

お客様からお預かりした預金が、全額保護されると公表されて本当に安心したものです。

 

本書を読んでいると、地上げ屋、暴力団に対して西新宿の地上げへの融資、暴力団と組んでの八王子の霊園開発と、経営破綻して当然の銀行でした。

 

顧客に多大な迷惑をかけただけではありません。行員の生活にも影響を与えました。太平洋銀行株を持っていた上司・先輩はたくさんいましたけど、結局は紙くずになってしまいましたし。

 

こんな不正融資を積極的に推進し、経営破綻の原因を作った当時の社長、小林千弘の責任は重いと思います。

 

儲かるからと反社会的勢力と一緒になって事業を行うなんて、銀行として許されるものではありません。

 

私たちも会社が儲かるからと、反社会的勢力と付き合ったり、法律に触れたりするような事には気を付けないといけませんね。特に今はそういう企業に対する銀行の姿勢は厳しいですから。

 

■当社は中小企業が取引銀行と良好な融資取引ができるようお手伝いするコンサルタント会社です。
詳しくは当社ホームページをご覧ください。

ピックアップ記事

  1. 条件変更改善型借換保証
  2. 当社は記帳代行も行っています
  3. 経営に役立つ経理を
  4. 営業利益は黒字ですか?
  5. 経営改善ができない経営者さんへ

関連記事

  1. ブログ

    自計化とは

    私が税理士事務所で働いていたのは15年ぐらい前の事になりますが、その頃…

  2. ブログ

    融資の5原則

    金融機関は融資の是非を審査するにあたっての判断根拠に融資の5原則があり…

  3. ブログ

    4月から見直された信用補完制度がスタート

    このブログでも以前ご紹介しましたが、見直された信用補完制度が平成30年…

  4. ブログ

    9月の融資対応は早めに

    当社は昨日までお休みで今日から仕事でしたが、お盆期間中にも相談したいと…

  5. ブログ

    借換保証制度

    中小企業が融資を希望しても、金融機関は審査をして融資をするかどうか判断…

  6. ブログ

    東京商工会議所が魅力ある中堅中小企業を紹介

    私は今、資金繰りや経営改善のコンサルタントとして、多くの中小企業の経営…

無料・有料相談実施中

ピックアップ記事

2017年10月
« 9月   11月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

おすすめ記事

  1. 資金繰り

    現金預金にはゆとりを持って
  2. その他いろいろ

    「融資します」という案内のファックス
  3. ブログ

    顧問先の取引銀行で人事異動がありました
  4. 資金繰り

    残ったお金で返済する
  5. ブログ

    顧問先に金融機関を紹介しました
PAGE TOP