金融機関に関するニュース

金融検査マニュアル廃止

金融庁は8月31日、2018年7月に組織再編を行い検査局を廃止すると発表しました。そして、それに伴って金融検査マニュアルも廃止されますが、新たな検査指針が9月末をメドに公表される見通しです。

金融検査マニュアルは、バブル経済崩壊後の1999年に作られました。当時の銀行の不良債権処理を促す役割を果たして来ました。

本来は金融庁検査官を対象とした、検査時の着眼点が書かれている「手引書」だったわけですが、銀行の融資姿勢にも大きな(マイナスの)影響を与えてしまったことは間違いありません。このマニュアルによる金融検査によって、銀行の消極的な融資姿勢へとつながり、事業に対する目利き力を低下させたのです。

皆さんの中には「半沢直樹」というドラマをご覧になった方も多いでしょう。私が銀行員だった頃は、まだ金融庁となる前でしたから大蔵省の時代でした。その時代にももちろん検査があって、支店長が新入行員の私に「瀬野さん、検査って大変なんだぞ」と教えてくれたことを今でも覚えています。

すでに、金融庁は4年前から大口債権以外については、銀行の自主性を尊重する方針を打ち出し、金融検査マニュアルの運用を停止しています。

なお、検査局と金融検査マニュアルは廃止になっても、これからも金融庁による銀行の検査は続けられます。

今まではどちらかというと過去の財務データを重視し過ぎた傾向にありました。これからも決算書の数字は大切ですが、企業の将来性も同様に重視していく検査になります。過去だけでなく将来もしっかり見ていこうという姿勢なのです。

銀行はリスクの高い融資にも取り組みやすくなりますから、この流れは私たち中小企業には歓迎すべきものです。

これまでは決算書がダメだと(優良担保でもない限り)保証協会付き融資ぐらいしか選択肢がありませんでした。しかし、将来の返済能力に問題ないと判断すれば、プロパー融資でも対応しやすいのです。

中小企業がやるべきことは以前のブログでも述べた通りです。

まずは黒字の決算書になるよう日々努力していくことはもちろんですが、それだけではありません。定期的(3か月、半年等)に試算表や資金繰り表を持って業績の報告、赤字が続いている等の問題点があればどのように解決していくのかも報告しましょう。もちろん、決算書が出来上がったら決算報告もしてくださいね。

そして、業績の良し悪しに関係なく、1年間どのような経営をしていくかを簡単でも計画書にまとめ、進捗状況を報告するとより銀行との関係にもプラスとなります。

■中小企業の経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。
詳しくは当社ホームページを参照してください。

 

とっても積極的な融資姿勢前のページ

巣鴨信用金庫と融資取引のある経営者さんへ次のページ

ピックアップ記事

  1. 会社の健康診断をしていますか
  2. 条件変更改善型借換保証
  3. 中小企業も書類作成能力が必要
  4. 営業利益は黒字ですか?
  5. リスケジュールのすすめ

関連記事

  1. ブログ

    営業外収益の補助金計上は自社の強みのサイン

    決算書の中にある損益計算書は、一会計期間の間にいくら儲かったのか、企業…

  2. ブログ

    信用保証協会に行ってみましょう

    信用保証協会との良好な関係が大切信用保証協会(…

  3. 銀行融資

    半年に1回のモニタリング報告

    認定支援機関として中小企業の経営改善を支援している顧問先がいくつかある…

  4. ブログ

    数字で説明を

    中小企業の経営者は銀行に対して数字を使って説明するのが苦手な方が多いよ…

  5. 銀行融資

    提供する情報量が多いと融資の成功確率は高くなる

    銀行が中小企業向け融資をする際の判断材料として、当然大きな影響を与える…

  6. 銀行融資

    今期の見通しを説明できますか

    保証協会付き融資が出た顧問先でのことなのですが、金融機関から共通して言…

資金繰りコンサルタントのブログとは

資金繰りや経営改善、経理業務でお困りの中小企業経営者を応援するブログです。資金繰りや経営の改善、金融機関との上手な付き合い方を中心した内容で、千葉県市川市より情報発信していきます。

無料・有料相談を実施中です。詳しくは当社HP「無料・有料相談のご案内」をご覧ください。

ピックアップ記事

バックナンバー

おすすめ記事

  1. 経営者

    社長が名前だけの会社
  2. ブログ

    平成28事務年度金融行政方針
  3. ブログ

    どんなことでも相談を
  4. 経理業務

    試算表は80%程度の完成でいい
  5. エム・エヌ・コンサルからのご案内

    資金繰りや経営改善でお悩みなら
PAGE TOP