資金繰り

親族や知人からの資金調達

資金繰りが苦しく、かつ金融機関からの資金調達もできなくなっている会社の決算書を見てみると、親族や知人からの借入金が計上されていることがあります。

当社に相談して下さった会社さんの決算書を拝見すると、そのような借入金が計上されていることをよく見かけます。

会社を経営している子供から頼まれれば親は貸してしまうでしょうし、親しい友達から頼まれれば出来る限り協力したいと思う方が多いでしょう。

しかし、そのような借り入れはするべきではないと私は考えます。

金融機関、政府系金融機関、ノンバンク等からの資金調達が一切できなくなった経営状態で、親族や知人から資金調達をして本当に返済できますか?

もし、借入れるにしても赤字補填ではなく、例えば新しい取引先が見つかりその取引のために、仕入や外注先への先行支払いが発生するとか、前向きなことに使うなら借りてもいいと思いますが。

金融機関、政府系金融機関等は企業をしっかり審査し、返済に懸念がないと判断して融資をしています。(一応)金融のプロといえますので、もし融資先企業が倒産して返済できなくなったとしても業務上あり得ることですし、審査に落ち度があったといえるでしょう。

しかし、親族や知人は金融のプロではありません。会社の現状をよく見ずに、支援してあげたいという気持ちだけで貸しているのです。

そして、もし返済できなければ相手の人生を大きく狂わせる可能性もありますし、その後の親戚や知人との付き合いもしづらくなるでしょう。

貸した側が大きなダメージを受けるので、前向きな資金使途でもない限り借りてはいけないと思うのです。

まずは金融機関から本当に借りられないのか、借りられないのならリスケで資金繰りが回らないのか検討してみて下さい。

そして、それだけでは足りず、どうしても知人や親族からの資金調達が必要なのでしたら、「必ず○○日までには返済するから」と口約束するだけでなく、せめて、現状や今後どうなるのかといったところを丁寧に説明する必要はあるでしょうし、例え親しい間柄でも借用証ぐらいは作成してから借りるべきです。

 

先ほども申し上げましたが、金融機関等との約束を破っていいわけではありませんが、相手は金融プロでビジネスです。しかし、親族や知人は素人で、そして事業のことがよく分からないけど、家族や友達の会社を助けたいという気持ちだけで貸してくれるわけです。返済できるあてがない限り借りてはいけないのです。

ご協力よろしくお願いします


社長ブログ ブログランキングへ

ピックアップ記事

  1. 古い情報よりも専門家の最新アドバイスを
  2. 経営改善ができない経営者さんへ
  3. 悪質な粉飾決算は絶対にやめましょう
  4. 経営に役立つ経理を
  5. 条件変更改善型借換保証

関連記事

  1. ブログ

    巣鴨信用金庫と融資取引のある経営者さんへ

    おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨の地蔵通商店街は、4のつく日、4日、1…

  2. ブログ

    ソニー銀行がクラウドファンディングの運営を開始

    クラウドファンディングとは、資金を必要としている法人・個人が事業内容や…

  3. ブログ

    マル経融資

    マル経融資とは中小企業の中でも小規模事業者というのは、自社の信用力…

  4. ブログ

    棚卸資産が多いのは悪い事?

    商品、製品、原材料等の棚卸資産は、できるだけ多く保有した方が顧客の要望…

  5. ブログ

    粉飾決算をするぐらいならリスケジュールを

    リスケジュール(以下、リスケ)を取引銀行に申請する企業というのは、その…

  6. ブログ

    資金使途と違う申し込みをさせる銀行員

    自分の成績のために粉飾決算を要求する銀行員に出会ったことがありますけど…

無料・有料相談実施中

ピックアップ記事

2017年1月
« 12月   2月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

おすすめ記事

  1. 銀行融資

    地方銀行は地元と他地域から進出してきたのとどちらと取引すべきか
  2. 中小企業支援制度

    条件変更改善型借換保証
  3. エム・エヌ・コンサルからのご案内

    企業実務2017年8月号に執筆記事が掲載されました
  4. エム・エヌ・コンサルからのご案内

    近代セールス2018年5月1日号に執筆記事が掲載されました
  5. 資金繰り

    融資を受けられない中小企業様へ
PAGE TOP