中小企業経営

占いに依存しすぎた社長

私は占いというものにはあまり興味はありませんが、特に女性は好きな方が多いみたいですね。

胡散臭いものも多いように感じるのですが、ちゃんとした占い師さんでよく当たるというものもあるみたいですし、否定するつもりは全くありません。

悩みを抱えてしまったり、不安なことがあったりして、アドバイスが欲しい、誰かに話を聞いて欲しい、というときには利用するのもいいでしょう。

ただし、最終的に判断するのは自分です。占い師がどうアドバイスしようとも最後は自分です。

それなのに、自分では判断できずにいる人も多いようで、占いで経営判断をして倒産してしまった会社を2社知っています。

1社目
渋谷に会社があるT社長は、占い師から「今年は何をやってもうまくいく。何事も強気にそして積極的に」とアドバイスをもらったとのこと。

アドバイス通りに積極的に活動するため、銀行から資金調達しようとしたら既存の借入金がかなりの残高で、いい返事がもらえませんでした。

そして、今年はすべてうまくいくのだからと私の反対意見には耳も貸さず、怪しい組織から粉飾決算をしてもらい資金調達をしました。

私はそこで顧問契約を解除したのですが、人から聞いた話だと、粉飾によって得た資金を使って強気の経営をしたものの、ことごとく失敗し資金繰りが続かなくなり倒産したということでした。

 

2社目
台東区にある会社さんは、今後が楽しみな事業を行っていました。しかし、大量の在庫を抱える必要があることや、利益率が低いことから、かなり経営は不安定でした。

その社長も有名な占い師(社長が言うには相当有名らしいです)が知り合いにいて、「すぐに本社を今の場所から南西に移転しろ。そうすれば事業はさらに拡大するだろう」と言われたとのことでした。

浅草橋駅北口徒歩10分あたりなので、家賃負担も考えて、秋葉原駅南口辺りとか馬喰町あたりにするのかと思っていました。

しかし、社長が選んだ物件は日本橋の高島屋の隣で、家賃は今までよりも10倍近いものでした。

そして、占い師の予想は見事に外れ、売上は全く増加せず、家賃負担も極めて大きいことから、3ヶ月程度で社長は行方不明になってしまいました。

社長の中には相談できる相手が限られてしまい、しかも、調子が悪いと誰かにすがりたい気持ちから、占い師の言うことに従いたいのはよく分かります。

占い師だけではありません。経営コンサルタント等のアドバイザーに何とかして欲しいと願う気持ちもよく理解できます。

しかし、本来、社長なら「こういうことを考えているのだけど、どう思う?」と質問してくるのならいいのですが、「私はこれからどうしたらいいのでしょうか 」と今後どのように経営していくかを考えることができない(できなくなっている)社長は意外と多いのです。

できるかできないか、または正しいか間違っているかは抜きにして、まずは社長として自分は社内の問題点についてはこう解決していきたいと考えることが大切です。

経営の事は、占い師ではなく、社内の信頼できる幹部、社外にいるアドバイザーや経営者仲間に相談しましょう。

 


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