• 資金繰り・経営を改善したい社長向け

    先週伺った顧問先は、様々な理由から新規の資金調達が困難な状況にありました。

     

    取引しているT信用金庫からは、「しばらくおたくにはご融資できませんよ」なんて冷たく言われていたぐらいですから。

    そこで顧問先に、日本政策金融公庫に行き今後の業績見通しを説明する事をアドバイスしたところ、経営改善に必要な資金を支援してくれました。T信用金庫のライバル信用金庫、そして突然訪問してきた大手銀行までもが融資をさせて欲しいと言ってきたのです。

     

    すると、「しばらくはお断り」と言っていたT信用金庫は、本部の職員まで連れてきて、「借りてくれませんか」と言ってきました。

     

    立場が逆転しました。前回はこちら側が貸してくださいと言っていたのに、今回は「借りて下さい。いくらでもいいので」と。

     

    私たちもそういうところがあると思います。周りの人が行動に移したら、自分も行動するというのは。

     

    銀行や信用金庫は特にそうですね。

     

    企業からすれば、「他行の動きなんて気にせずちゃんと審査して」と言いたくなりますが。

    もちろん、資金使途や返済原資を確認して、自分たちで審査をして融資を実行するわけです。そうなんだけど、やっぱり他行の動向も気になるのです。

     

    他行が積極的に融資をしていると、うちでは持っていない審査にプラスとなる情報があるのだろうかと気になるのです。そして、その流れに乗り遅れまいと、うちも融資させてとお願いに来る。

    逆に、他行が新規の融資を実行せず、融資から手を引いているように見える動きがあると、自分たちの融資シェアが拡大し、もしもの場合は当行がババを引くことになりかねないのでは?と、慎重に考えてしまうことがあります。たまたま融資しなかっただけかもしれませんが。

     

    今までの融資シェアで回収不能になり損をするのは仕方がないけど、自分だけ損をするのが嫌なのです。

     

    例えば、地方銀行の立場で考えると、

     

    ・メガバンクが積極的だと、当行よりも規模の大きいメガバンクの方が持っている情報は豊富だろうから、当行では知りえない情報を持っているのではないか。

     

    ・信用金庫・信用組合が積極的なら、当行よりも規模は小さいが、営業エリアは狭く融資先との接触も多いだろうから、社長から今後の前向きな業績見通し等の情報を得たのではないか。

     

    結局のところ、自行では知りえない情報を他行は持っているのでは?と、こんなことを考えてしまうのです。

     

    これがうまく作用すると、先ほどの顧問先のように有利な立場で、しかも予想外に資金調達できる場合があります。しかし、逆の場合は悪い方に作用する可能性もあります。

     

    融資残高のシェアを気にしながら融資を申し込む必要はありませんが、他行が消極的なのでは?と疑われないようにだけは注意しておきましょう。

     

    ■中小企業が銀行と上手に付き合うためのお手伝いをしています。
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