• 資金繰り・経営を改善したい社長向け

     

    中小企業の資金繰りに関するコンサルタントをしていると、政治家(またはそれ以外の有力者)への口利き依頼というのは時々聞く話です。

     

    政治家と付き合いがあることを自慢したい社長っているみたいで、私のお客様ではないのですが高崎市で会った社長は「いつも○○○(ほとんどの人が知っている名前)に言えば、いくらでも私は借りられるんですよ」と言っていました。

     

     

    15年のことです。まだリスケジュール(返済条件等の変更。以下、リスケ)が今よりも難しい時代に、お客様とリスケの依頼をしに政府系金融機関に行きました。向かっている途中でそのお客様が政治家にも相談したとおっしゃっていました。

     

    リスケの依頼に行ってもいろいろ書類を提出する必要があるだろうし、その金融機関内でも審査があるから少し時間がかかるだろうと思っていました。

     

    しかし、金融機関に着いてすぐに担当者から「都議会議員の○○先生から聞いております。この書類に記入して会社の実印を押してください」と言われました。住所や会社名等を記入して実印を押したところ、「ではこれで元金返済をストップしておきます。今日はご苦労様でした。」と2,3分で終わってしまいました。口利きの影響力って本当にあるんだなと初めて経験した時でした。

     

    またこれは昨年のことですが、ある政治家のパーティーに出席した時に聞いた話です。

     

    名刺交換をした経営者さんは創業したばかりの頃、政府系金融機関がなかなか貸してくれなかったそうで、かなり資金繰りに苦しんでいたそうです。そこで○○先生に相談したところ、すぐに借り入れをすることができたと言っていました。しかし、その後が大変だそうで、「政治活動の応援を求められるし、毎月顧問料を支払うはめになるし、資金繰りが苦しかったとはいえ頼まなきゃよかった。」と後悔していました。

     

    これら以外にも同様の話を何度も聞きましたし、実際簡単に借入やリスケができた現場にいたことも何度かあります。

     

    政治家(あるいは秘書)に働きかけ、借入ができたら高い報酬を要求する業者と会ったこともあります。政治家を接待する経費として約15万円、融資が実行されたら実行額の10%を支払ってもらうと言っていました。

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    15万円+借入額の10%が上乗せされるのですから、金利にしたらとても高くなるのは明らかです。目先の資金繰りに困っているからといって手を出すべきではありませんし、そうなる前にまずは金融機関にリスケの相談をするべきといえます。

     

    今は昔と違い口利きを依頼したからといって簡単に要望が通ることは難しいのかもしれませんが、あまりそういうことを依頼するべきではないと思いますし、少なくとも政治家との間を取り持つ業者に高い手数料を払うことだけは絶対にやめましょう。

     

    それに、金融機関の行職員にはあまり良い印象を持ってもらえません。そのような融資案件は何らかの問題点がある場合が多く、警戒して慎重に対応する必要があることを知っています。

     

    でもそういえば、最近までお手伝いしていたお客様が、約3年前に政府系金融機関に相談したところ、融資はできないときっぱりと言われてしまったのに、ある方に相談したところ急に態度を変えて500万円ですがすぐに融資してくれました。最近でも口利きによる融資があるようですね。