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    ■信用保証協会の利用は減少傾向

    中小企業は大企業と比較すると、どうしても信用力で劣ってしまいます。その信用力を補うために保証人となってくれる公的機関として信用保証協会があります。

     

    そのため、中小企業が金融機関から資金調達する際に信用保証協会(以下、保証協会)の利用を求められることはよくあることです。今は保証協会を利用しないまでに成長した企業であっても、創業してからしばらくは保証協会のお世話になったことがあるはずです。

     

    そんな中小企業の味方のような保証協会ですが、全国規模で見ると利用件数・金額共に伸び悩んでいます。リーマン・ショックの影響によって保証承諾実績は2008年度の19兆5,811億円をピークに、その後は減少し続けています。
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    平成22年度からの保証承諾件数・金額をグラフにしてみました。27年度の保証金額は若干増加したのですが、減少傾向にあることがわかります。

     

    その理由の1つとして、金融機関は貸出競争激化によって少しでも他行より良い条件を提示するため、プロパー融資を提案し保証協会を利用しない動き(保証外し)が見られるのです。

     

    今や貸出競争は低金利での戦いとなっています。そうすると保証料負担が相対的に重くなり、貸出競争上不利に働いてしまうのです。

     

    中小企業側としてはプロパー融資で資金調達をして、いざという時のために保証枠を確保していくほうがいいので、このような提案があった場合は原則受けておく方が良いでしょう。

     

    ■各信用保証協会の対応策

    そのような動きに対して保証協会が利用促進に動き出しています。特に利用の減少が著しい地方の保証協会を中心に、割高に感じる保証料率を割引する傾向にあります。

     

    ・兵庫県信用保証協会は、保証料割引対象となる制度について保証料率20%割引を行っています。

    http://hosyokyokai-hyogo.or.jp/upfile/ken-waribiki28-10.pdf

     

    それ以外にも、保証付き融資を5回以上完済した中小企業を対象に、保証料率を通常より平均で20%割引する保証商品(リピート5)を扱っています。

    http://hosyokyokai-hyogo.or.jp/upfile/repeat5_28.pdf

     

    ・富山県信用保証協会は、キャンペーン期間中(平成28年4月1日から平成29年3月31日)に初めて利用する、あるいは保証申し込みの前月末日現在、保証残高がない方で、キャンペーン期間中に再度ご利用になる方を対象に、信用保証料率を0.1%割引としています。

    http://www.cgc-toyama.or.jp/10information/20140917-1.html

     

    ・栃木県信用保証協会では、保証料率と金融機関の金利をそれぞれ引き下げることで、財務内容が良好な中小企業の信用保証制度の利用促進を目的とした保証制度(エクセレント保証)を扱っています。保証料率は基準料率より0.15%引き下げ、貸出金利は年1.00%以下の固定利率としています。

    http://203.138.31.247/system/system_18

     

    融資額や金利は気にするけど、保証料率をあまり気にしない経営者さんが多いように感じます。しかし、長期かつ融資額が大きい場合は、保証料の負担は結構大きいものがあります。銀行から融資を受けようと考えている経営者さんは、保証協会のキャンペーンや新保証制度が取り扱われていないか確認してみるといいでしょう。