• 資金繰り・経営を改善したい社長向け

    「決算書ができあがったらどこを見ますか?」と聞かれたら、それぞれの立場によって答えは違ってくることでしょう。

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    私みたいなコンサルタントや銀行員であれば、企業から決算書をもらったら、売上高や利益がいくらだったのかも見ますが、利益率や前期よりも伸びているのかも気になります。さらに自己資本比率、売上高経常利益率等の○○比率が何パーセントか、そして業界平均と比べて高いか低いかという部分まで目が行くと思います。

     

    社長の多くは、公認会計士や税理士から決算書をもらったら、売上高や利益がいくらだったのかをチェックするぐらいではないでしょうか。あとは銀行からの借入金がまだいくらあるかを確認する程度で、それ以上詳しく見ない方が多いかもしれません。

     

    「どうせ見たってしょうがないよ、悪い数字って分かっているし」という気持ちもあるでしょう。良い数字の決算書だったらずっと眺めていても楽しいかもしれませんけど。

     

    けれどもどんな決算書でも必ず一つだけ良くなっている部分があることをご存じですか。

     

     

    答えは第何期かというところです。決算書の表紙には決算報告書とか書かれていて、その上か下あたりに「第○期」と書かれているはずです。

     

    社長の皆さんなら、会社を1年間続けていくことがどれだけ大変なことかは、嫌というほど理解されているでしょう。1年間だけでも大変なのですから、多くの企業が数年で消えていく中で5期、10期と決算書に書かれていたら、社員という立場では経験できない苦労を何度も体験されているのではありませんか。

     

    業歴を重ねれば、決算書の内容が、赤字続きで自己資本が少ない(あるいは債務超過)、現預金が少ないのに借入金は多い、回収できない(あるいは架空で計上した)売掛金が残ったまま、訳あって経費にできないものを貸付金処理してそのまま等、いろいろ痛んでくる部分が増えてきます。

     

    自分の会社の決算書を見ても良い内容でなければ、見るのも嫌かもしれません。銀行員からも決算書の数字が悪いと言われて、落ち込んでしまうかもしれません。

     

    もし、決算書の数字が悪いことに悩んでいる、落ち込んでいるとしても、苦しい環境の中にあって、自分の会社を継続していくことができただけでも立派なことなのですから、この「第〇期」の数字が1つ増えたことを誇りに思って欲しいのです。そして、1年間頑張った自分を振り返りどうか自信を持って下さい。

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    そして、中小企業を支援する側の金融機関行職員は、融資先の決算書の数字が悪かったとしても、「第〇期」を見て、1年間頑張ったことを労って欲しいと思います。